旬感食材

毎月2回、旬の食材を取り上げて
ちょこっとしたうんちくをご紹介。

●第14回 ピッタリ!!

蛤 ボクは実は「業界人」です。
サラリーマンであれば皆さん必ずどこかの業界に属しておられるのですから、全員「業界人」な訳で、この表現は何ともおかしいとは思うのですが、ボクはまぁいわゆる「業界人」であります。

しかし、だからと言って「ラーハーがリーヘー。今日、シースー、クーイー?ギロッポン?ザギン?」なんてことは一度も言ったことはありません。(念のために上記の文章を訳しておきますと「お腹がすきましたね。今日はお寿司を食べに行きますか?六本木にしますか?銀座にしますか?」となります)

こうした逆さ言葉は「倒語」と言うそうです。
あまり品が良くないのか最近はあまり聞かれなくなってきましたが、それでも「寿司のネタ」の"ネタ"は種の倒語ですし、「マイウー(美味い)」などはもう市民権を得ているでしょう。

それどころかもともとは逆さ言葉だったと言うことが完全に忘れられているものもあります。
例えば「だらしない」。これ元は「しだらない」でした。それから「ぐれる」。これは「ハマグリ」の倒語「グリハマ」から来ています。ハマグリはペアになっている殻以外とは形が合わないという性質を持っていることから、その反対の「グリハマ」は食い違って合わないことを意味し、それがいつか「親の意見とは合わない」となりさらに「不良」と言う意味を持ったようなのです。

さぁさぁ、子どもたちがグレないように旬のハマグリをシッカリ食べていただきましょう。いやいや子どもたちだけではありませんよ。このハマグリはどちらかと言えば親の世代、いわゆる中年の方々に食していただきたい食材なのです。

蛤管理栄養士の徳田泰子先生はこう解説します。
「コハク酸・グルタミン酸など多種のうまみ成分、さらに亜鉛・マグネシウム・タウリンなどのミネラルも豊富に含むものの、脂肪をほとんど含まないためダイエットに適しています。中でもタウリンはコレステロールを改善する肝臓機能を高める働きがあるといわれています」とのこと。
凄いぞ!ハマグリ。どうです?中年世代の健康管理にぴったり合うでしょ!まさに「蛤」。その字の通り何にでも合わせるのが得意なのでありました。

(By エッセイスト・KUNI61)

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