旬感食材

毎月2回、旬の食材を取り上げて
ちょこっとしたうんちくをご紹介。

●第22回 「臭い」と「香り」


ボクは占いで「タイシュウに生きる人だ」と言われたことがあります。
アユの頭

「ぬ、ぬ?体臭に生きるとは何ぞや?」と思わず手や脇に鼻を近づけクンクン。
「貴方のところにまで臭っていましたか?」と頭を掻きましたがそうではありませんでした。

「大衆に生きる」らしい。まぁ簡単に言うと「お金持ちには縁がない」らしい。う〜ん、多分当たっている。まぁいいか。「体臭に生きる」よりはましです。
意外かも知れませんが、中年男だって匂いは気にしているのです。
ただ、気にしていても出るものは出る!あぁ加齢臭よ!これから長きにわたってお付き合いの程よろしくお願いいたします。

それにしても同じ嗅覚を通しての表現なのに『臭い』と『香り』の差は歴然としてありますよね。
出来れば「加齢臭」ではなく「加齢香」と命名さえしていてくれれば
オジサンも肩身が狭くならずに済んだのに。

アユの塩焼きさて、そんな「香」の字を名前に戴く旬の食材があります。それは「香魚」。鮎ですね、アユ。

天然のアユからはスイカやキュウリによく似た香りがします。
大量のアユが生息する清流では川原から既にアユの香りが漂うと言います。
一度そんな場所を訪れてみたいものですが、ボクはアユを塩焼きにした際のちょっと焦げた感じのする匂いも好きです。

いやいや、もちろん味だっていい。
焦げた皮も、少し苦い内蔵もいい。
さらに栄養的にも優れた食材だとそうです。
アユ全体
管理栄養士の徳田泰子先生はこう解説します。

「アユは骨ごと食べられる魚ですが、カルシウムは牛乳よりも多く含まれ、カルシウムの吸収をよくするビタミンDは牛乳の13倍も含まれています。さらに細胞膜の材料となり体内の酸化防止の役割を持つと言われるビタミンEも多く含まれていて、まさにアンチエイジング食なのです」とのこと。

凄いぞアユ!やるなぁアユ!

ところでアユの香りの原因も脂肪酸。加齢臭と同じです。
にもかかわらずアユは香って、オジサンは臭う!

この扱いの差はどうなのだ!オジサンは待遇改善を求めるぞ!
だからと言って「KUNIさん、今日は素敵なキュウリの香りがしますね」と言われてもそれはそれでちょっと困るのですが。(BYエッセイシストKUNI61)



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