旬感食材

毎月2回、旬の食材を取り上げて
ちょこっとしたうんちくをご紹介。

●第28回 「お前は本当はいい奴なのになぁ」

会社の中には必ず一人はいるはずだ!
ごま

たいした仕事もしていないくせに偉くなる奴!
そうだ!ゴマすり野郎だ!そうそう、貴方の頭の中に浮かんだそいつ!そのゴマすり野郎だ!

おっと、いつになく熱く始めてしまったぞ!ここまでに「!マーク」を実に7つも書いてしまった!(これで8個目)もう少し落ち着こうではないか。

何もここで会社の愚痴を言うつもりはない。
書きたいのは「ゴマすり」について。
岩波の国語辞典にはこうある。

「私利をはかるため、他人におもねりへつらうこと。そういう人」とある。
奴らは皆、揉み手をしながら“獲物”に近寄っていくのだ。

揉み手その揉み手の仕草がゴマをする仕草に似ているから「ゴマをする」=「へつらう」になったと思っていた。

しかしこれはそうではないそうだ。
実際ゴマをする仕草は揉み手とは違う。
それよりも英語で「へつらう奴」の意味である
「applepolisher」、すなわちリンゴを磨く奴の方が的確な表現である。
ではゴマすりの語源はと言うと、語源辞典にはこうある。

「炒ったゴマをすり鉢ですり潰すとあちこちに付くことから」へつらうの意味になったそうだ。
確かにそれなら分かる。
しかし、ゴマには迷惑な話だ。彼らは決して悪くない。

あんぱん
それどころか実にいい奴なのである。
管理栄養士の徳田泰子先生はこう解説する。

「ゴマにはビタミンEやゴマリグナンなどの抗酸化物質が含まれていてアンチエイジングに効果があります。このうちセサミンは強力な抗酸化作用があり、肝機能のケアに役立つと言われているのです。さらに鉄分やカルシウムなど女性に不足しやすい栄養素も手軽に補給できます。そして食物繊維も。便秘予防にもなるのです」とのこと。

凄いぞゴマ!やるなぁゴマ!
我が家のキッチンにもゴマそのものだけでなく「胡麻油」が、冷蔵庫には「胡麻麦茶」が入っている。

実に日本人には馴染み深い食材だ。そうそう、あんぱんには必ずゴマが付いているではないか。
しかしこのゴマ、収穫は秋と言うことだが、ゴマ畑なるものを見たことがない。
それもそのはずで、日本のゴマは99.9%を輸入に頼っているのだ。
遥か大海原を渡ってきてくれたこの「ゴマ野郎」がますます愛おしくなるのであった!
(ByエッセイシストKUNI61)


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