旬感食材

毎月2回、旬の食材を取り上げて
ちょこっとしたうんちくをご紹介。

●第32回 「牡(おす)から牝(めす)へ」

かつて「薔薇」と言う漢字が書ければモテると言われた。
生牡蠣

この季節の旬の食材「牡蠣」だって漢字で書ければそこそこ称賛されるに違いない。

しかし、よくよく見れば、この漢字は変だぞ!「牡」が「カ」で、「蠣」は「キ」か?いやいやそれは違う。

「牡」は音読みでは「ボ」、訓読みでは「おす」だ。
「蠣」の音読みは「レイ」で、訓読みでは・・・おいおい、これ一文字で「カキ」じゃないか。

ならば「カキ」は「蠣」でよいではないか。
しかし、この漢字を考えた中国の人はそうは思わなかった。

中国の人は「カキ」は全部「牡」だと思っていたのだ。
これは男性諸氏にとっては力強い話題だぞ。

カキフライ最近は「草食男子」に「肉食女子」と言うように様々な分野で女性陣に押されっぱなしの男性陣。

今まさに真っ最中の就職活動でもその内定率は女子が男子を上回り、何ら調整しなければ新入社員は女性ばかりになってしまうと嘆く採用担当者もいるとか。

例えば、かつては男性の独占的職場と思われた「土木」業界でも今や女性が活躍、そんな彼女らを「ドボジョ」と言うそうだ。

さらに、そんな「ドボジョ」に憧れて、これまたかつては男性の独占的大学と思われた工業大学にも女子学生が増え、半分を女子が占める学部もあるとか。


男性はますます隅っこにおいやられているのだ。
ならば、せめて「カキ」ぐらい、全部「牡」でもいいじゃないか!

しかし、実際はそうではなかった。「カキ」は雌雄同体で、産卵の時期が近づくと
周囲の環境に合わせて雄と雌に分かれるそうだ。
確かに、雄ばっかりだと子孫は残せない。
なかなか神秘的な生き物と言える。
さらに「カキ」は女性に優しい食材だと言う。
あぁ「カキ」よ、お前もか。

管理栄養士の徳田泰子先生はこう説明する。
「カキに多く含まれているタウリンは、肝機能を高める働きがあり、また心疾患の改善も
報告されています。また、他の貝類に比べ女性に不足しがちな鉄やカルシウム、さらに亜鉛や葉酸が多く含まれていて、女性の貧血対策に役立てたい食材です」とのことだ。

「牡蠣」のおかげで女性はますます元気になる。
そろそろ「牡蠣」も「牝蠣」と書き換えられるに違いない。(ByエッセイシストKUNI61)


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