旬感食材

毎月1回、旬の食材を取り上げて
ちょこっとしたうんちくをご紹介。

●第41回 「大人の昔話?」

桃

「むかし、むかしのそのむかし。おじいさんとおばあさんが住んで
おりました。おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました」で始まるご存じ昔話の桃太郎。

さて、この「むかし、むかし」とは、いつ頃のことを指すと思われますか?室町時代?鎌倉時代?もっと古くて平安時代?
いや、実はもっと最近のことではないか、と言う説もあります。

と言うのも、昔の桃は、もっと酸っぱくて、薬用や観賞用に過ぎなかった。 おじいさんとおばあさんが、喜んで「さぁ食べよう」とは
ならなかったはずだ、と言うのがその理由です。
実際、甘い桃が日本で栽培されるようになったのは、実は明治時代に入ってからのことなのです。

桃半切り

この桃太郎には他にも謎が多いのです。
鬼が島とはどこ?(伊豆諸島や岡山、香川、岐阜、奈良説も)
キジ・サル・犬は何を示す?
(.ジは勇気・サルは知恵・犬は忠誠を示す。◆嵶鬼門」に位置する方位を示す動物だから。「帰し」「去る」「去ぬ」と“いなくなるもの”のたとえだ、と言う説も)
そもそも、何故、桃太郎は桃から生まれてきたのでしょう?
この疑問には、答えらしきものがあります。
まぁ、このコラムはお子さんも読んでいる可能性もあるので、
詳しくは書けませんが、おじいさんとおばあさんが桃を食べて、
「元気」になって、そう、毎夜・毎夜・・・それで誕生したのが桃太郎だと言うのです。
なんともまぁ大人の話になってしまいます。

桃スライス けれど、管理栄養士の徳田泰子先生もこう言います。
「桃はカロリーが低く、食物繊維のペクチンが含まれているため
整腸作用があります。また皮膚や粘膜の健康維持を助けるナイアシンが果物の中では多い。さらに、カリウムが多いので血圧が気になる方には体内のナトリウムの排出を促してくれる優れた食材なのです」とのこと。

そう言えば、孫悟空も、桃を食べて不老不死になりました。
日本でも「古事記」や「日本書紀」でも桃が登場し、どちらも鬼を
やっつけるのに使われています。
桃は本当に霊験あらたかな果物なのです。

しかしです。
急に奥さんが「貴方、今夜は桃よ〜」と甘い声で囁いてきた場合はさて貴方は、どうしますか?
これも、なかなかの難問だと思うのですが。


(ByエッセイシストKUNI61)

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